0903

今日はコーヒーの買い出しに行った。
徒歩で十五分のところにあるドラッグストアだ。マウントレーニアが安い。ついでに忘れていたシェービングジェルも買った。往復一時間の圏内には公民館とちっさい図書館、コンビニ、ドラッグストアしかない。一時間以上の外出は別に届出が要るので長旅はした事がない。
雨は降っていなかったが、秋を感じさせる涼しさがあって、セミも心なしか哀しげに鳴いていた。
くそったれだ。
何勝手に来てんだよ。誰も呼んでねーよ、ボケ。帰れ。

さて、病院に戻ったら医者が待ち構えていた。
「それで、どうですか?」
「眠れません」
「はあ、そっか……」
クソ長く沈黙するな。
「もしかして打つ手なしですか?」
「ないことはないんだけどね。薬増やします」
増やされた。明日は午前中動けないと見ていいだろう。

シャワーを浴び、洗濯機を回した。下着の数の都合、二日に一度のペースで回している。一回の洗濯と乾燥で合計四百円持っていかれるので、かなりしんどい。
別段金に困っているわけでもない(本当は困っているが)のに、こんな心配をする事になる。
心配を取り除く場所にいるのに新たな心配事を見つけるとは、俺は不安に飢えているのだろうか。

今日はくそったれな一日だった。
味の薄い食事を有り難がって、アニメを観た。味を二の次にした料理なんて嬉しいもんか。

くそったれな一日が終わる前、バイノーラル音声を三つ買った。
少しゴキゲンになった。
訂正しよう、めっちゃゴキゲンになった。
これから横になって聴く。
これが俺のマインドフルネス。